ライカIIIa

 筆者が現在所有する唯一のスクリューマウントライカです。発売は1935年(昭和10年)。ライカの父といわれるオスカー・バルナック博士が手がけた最後のライカです。このカメラ発売の翌年にバルナック博士は病死しています。
 当時のライバル、コンタックスに対抗してライカでは初の1/1000秒シャッターを搭載しました。また望遠レンズ使用時の測距精度不足に対応するために距離計に1.5倍の望遠鏡を内蔵し、有効基線長を強化しています。おかげで現行のコニカヘキサーRFとかライカM6よりも135ミリレンズの使用には安心感があります。カメラの内蔵ファインダーは50ミリ専用なので外付け式ファインダーのパララックス手動補正には当初戸惑うけれども...。
 レンズはズマール50ミリF2。この時代にレンズも合わせました。ノンコーティングにしてはあんがいまともな発色をします。

分類:35ミリ距離計連動式フォーカルプレーンシャッターカメラ
シャッター:2軸回転式ダイヤル横走り布幕フォーカルプレーンシャッター
Z(B)、1−1/1000秒(シンクロなし)
ファインダー:逆ガリレオ式2重像合致式連動距離計
ファインダー倍率:0.67倍全視野が50ミリ対応
距離計倍率:1.5倍
発売年:1935年
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