ACT−4 フィルムあれこれ

 

↑35ミリ判とミノックス判の比較 ↑浅沼商会とアグファのミノックス判フィルム

 見ての通り小さなもので文字通りスパイ映画のマイクロフィルムの世界です。このフィルムサイズは戦前の最小映画フィルムだったフランス製パテーベビー用9.5ミリ幅フィルムを流用したそうです。
 また画面サイズの8×11ミリはドイツのシュタインハイル博士が1839年に製作したオーストリアの1グロッツェン銀貨を銀板に使う超小型ダゲレオタイプのフォーマットを参考にしたようです。でも銀板写真では引き伸ばしできませんよね。いったいどのような目的で作られたのでしょうか?。

↑シュタインハイル博士の
ダゲレオタイプ。
となりはリガミノックス。
(ミノックスクラブニュースより転載)
↑パテーベビー
HP「せぴあワールド」
より引用
(画像使用許可済)
↑「新・栄光無き天才たち2巻」
(森田信吾著/ヤングジャンプコミックス
/集英社)
↑マニアックな趣味だね


 発案者のワルター・ツァップ氏(ライカのオスカーバルナックやハッセルのヴィクターハッセルブラッドのような設計者ではないというのは今日では定説)とビトルス博士率いるバルスト電気のエンジニアがそこまで考えていたかは定かではありませんがミノックスが21世紀まで生きのびたのはこのフィルムにあると思います。なにせパーフォレーションの送り穴がないのでどんなフィルムでも9.5ミリ幅に切断してマガジンに詰めれば撮影できる。これが送り穴や裏紙がある110判では自作するとなると大変です(実際にはパテーベビーにはコマとコマの間にひとつパーフォレーションが開いています)。
 ご自分でフィルムを自作されたい人はノックスフォトサービスで発売中のフィルムスリッター(35ミリ専用)をお勧めします。コダクローム(K−14プロセス)以外のフィルムならばだいたい使用可能です。
 まあ、手軽に楽しみたい向きには市販品で十分です。現在国内で入手可能なフィルムは

フィルムの種類 商品名と撮影枚数
☆ネガカラーフィルム
(中身はフジカラー)
アクメルキングカラーREALA(15EX/30EX)
アクメルキングカラー100  (15EX/30EX)
アクメルキングカラー400  (15EX/30EX)


 モノクロはドイツAGFA社よりアグファパン25 (36EX)アグファパン100(36EX)が発売されていましたが2005年のアグファフォト破産によりフィルム生産は終了しています。リバーサルはドイツではミノクローム(中身はアグファ)が発売されていましたがこちらは輸入されずに終わりました。数年前新宿ラッキーカメラでベルビアのミノックスフィルムが売られていましたが現在でも販売されているのでしょうか。
 気になる現像は次ページ参照。
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