昨今のレンジファインダーブームで当初はコンパクトカメラ用レンズをライカLマウントに改造して発売するのが流行しましたがブームが加熱するにつれ既存のレンズでは満足できないマニアのために新設計のレンズを大カメラメーカーが本腰を入れて取り組むようになったのは嬉しい事です。
このリコーGR21ミリは従来のGR28ミリとは逆の流れでまずはLマウントの交換レンズとして限定発売され、その描写性能が高く評価され改めてAFコンパクトカメラGR21に標準装備されて発売されるという逆の流れを経たたぐいまれなるレンズです。筆者も発表されるやいなや注文してしまいました。しかしどうもなかなか出番が無いこのレンズ。なかなか鑑賞に耐える作例が撮れずにいます。周辺光量が見ての通りスッコーンと落ちるのでこの作例のような夜景は最も苦手な被写体でしょう。願わくば晴天の屋外でめいっぱい絞り込んで使いたいレンズです。
レンズの絞りリングにはネジ込み式のレバーが付きます(沈頭鋲を外してからねじ込む)が、何だか外れてなくしてしまいそうなので付けていません。別にレバーが無いと絞りが回しにくいという訳でもないので。
タンチョウの帰宅 データ:ライカM6 リコーGR21ミリF3.5 F3.5 1/250秒 フジクロームベルビア100F |
←構成図(6群9枚) 画角:92度 最小絞りF22(10枚羽根) 最短:50センチ(距離計連動は 80センチまで) フィルター:42ミリ 重さ:200g 発売:1999年 |